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修行はつづく

暑い夏のグラナダで、タラセア工房で過ごしながらせっせと店で売る商品を作った。

私としては、つい最近修行に来たばかりの人間の作品でお金を貰っていいものだろうか・・・・とか、少々不安になったりもしたのだが、そこはおおらかであったかいお国柄。ノープロブレムだった。私は3ヶ月の修行期間中、結構な数の作品を作った。

そこでの修行も終わりに差し掛かったころ、私は4枚のお盆を自分用に作らせていただいた。1枚1枚デザインを変えて、組み合わせる木の色や模様を考えながら作り上げた。選んだ4つのデザインは、私が作っていた中で最も好きだったものたち。アラブのデザインは、奥が深く、たぶん組み合わせは無限大なのかも・・・。1つ1つに色々な思いをこめて4枚のお盆を作り上げ、それをお土産としていただき、私のタラセア修行は終わった。

4枚のお盆は日本にいる家族のために作った。私の無謀なスペイン修行を反対もせず、でも賛成もせず、送り出してくれた家族への私からの気持ちだった。感謝の気持ちと共に、頑張った自分の時間を少し感じて欲しかったんだと思う。なにか家族に示せるものを手にしたかった。

その4枚のお盆を手に、次の修行先ヴァレンシアにある小さな家具メーカーへ出発。

ヴァレンシアはスペインでも主要な街。家具の街で多数の会社がある。そこで年に一度9月に開催される国際家具見本市を経験するための修行だった。

私を受け入れてくれた会社は、新進の家具メーカーだった。センターテーブルを専門で作っている会社。デザイン開発に力を入れ、アジア市場への進出にも前向きな会社だった。

そんな会社だったから、日本人の突然の手紙攻撃を受け止めてくれたんだと思う。

ヴァレンシアとはいえ、会社があるのはかなり郊外の田舎の町。周りには田んぼとみかんの木がいっぱい。実は、ヴァレンシアではお米の栽培が有名。パエリア発祥の街だ。日本で取れるお米とほぼ同じ味の物が食べられる。本場で食べるパエリアは絶品だった。

工場のあった田舎の村の小さなバルでたべたパエリアが、私が今までに食べた中で一番美味しいパエリアだった。男集が庭に出て薪の火で調理したパエリア。優に1mくらいあるパエリア鍋で作った物を、目の前でサーブしてもらう。お昼の定食だから、パエリアとメインの皿、ワインにデザートが付いて600円くらいなのだ。信じられなーい安さに美味さ。最高だった。

パエリアって料理は、男が愛する女のために作る料理。スペイン語で「パラエーリャ」(彼女のために)がパエリアの語源。美味しいはずだ!!

工場に行って1週間ほど会社の中で過ごし、とうとう家具見本市の準備が始まった。

会場設営から色々な準備も手伝いながら、私の気持ちはだんだん高ぶっていった。とうとう始まる!!!

この私のどきどきは当たっていた。この展示会で私は自分の次のステップに出会ったのだ。そしてインテリアの世界の奥の深さを知ることになった。

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